じゃばら果実
コラム

幻の柑橘「じゃばら」とは? 偶然が生んだ奇跡の果実

「じゃばら」という果物をご存じですか?
じゃばらは和歌山県の小さな村で見つかった小さな柑橘類です。とても酸っぱいのにまろやかな風味もあるという「にがうま」な味で、最近では“花粉症に効果がある”と口コミで話題になっています。そんな魅力いっぱいのじゃばらをご紹介しましょう。

 

じゃばらとはどんな食べ物?

じゃばら果実

じゃばらは、柚子やカボスなどと同様、香りを楽しむ「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」の仲間です。種はほとんどなく、果汁が豊富なのが特徴。そのまま食べるには少々酸っぱいので、絞った果汁を料理のアクセントとして使うことが多いです。

大きさは?どんな味?どんな色?

じゃばらの大きさは直径5~6cmほどで、小ぶりのみかんくらいの大きさです。重さは約120~170g。酸味の後にほんのり苦みが残る味が特徴で、その味がクセになるというファンも。青みの残っているうちに収穫しておくと、時間とともに黄色く色づいてきます。

名前の由来は?どこで採れるの?

「じゃばら」って個性的でおもしろい名前だと思いませんか?名前の由来は、邪気を払ってしまう(邪払)くらい酸っぱいところからきているそうです。じゃばらが自生していた唯一の場所である和歌山県北山村では、縁起物として正月料理にもよく利用されてきました。食酢の代用品として使われることも多いようです。

現在、北山村では村をあげてじゃばらの生産や加工を行っていて、特産品のひとつとして人気を博しています。

じゃばら収穫

1本の木から始まったじゃばらの歴史

昔から北山村に自生していたじゃばら。この実を多くの人に広め、北山村の特産品となる礎を築いたのは、原木を育てていた一人の男性でした。

福田さん家にあった“変わった柑橘の木”

じゃばらの歴史は昭和40年代にさかのぼります。その原木はもともと、和歌山県北山村に自生していました。持ち主だったのは福田国三氏。福田氏は、ほかの柑橘類にはない独特の風味や香りに大きな魅力を感じて接ぎ木で苗を増やす一方、村の特産品にしようと村長や村議会に働きかけました。

北山村だけに自生する新品種と判明!

福田氏の努力が実り、昭和46年にじゃばらの調査や分析が本格的に始まります。その結果、じゃばらは、国内はもとより世界に類のないまったく新しい品種であることが判明したのです。

花粉症に効くらしい、と話題に

2000年ごろ、じゃばら購入者の間で「花粉症に効果がある」という口コミが広まりました。そこで北山村はモニター調査を開始。すると1000人の募集のところ、1万人以上の応募が殺到しました。
結果は、47%の人から「症状が和らいだ」という回答。鼻水・鼻づまり、くしゃみや目のかゆみなどの各症状が軽減したという報告が続々と届きました。

花粉症に悩んでいる人がこんなにたくさんいること、そしてじゃばらに症状緩和の効果があったこと、この結果は生産者の皆さんにとって、大きな励みとなります。この結果がきっかけで、じゃばらの人気は一層高まっていきました。

モニター調査や大学の臨床試験で明らかに

2005年には、岐阜大学医学部が臨床試験を実施。花粉症の15人に毎日じゃばら果汁10mlを2週間以上摂取してもらい、前後の症状について調査しました。

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目の6つすべての症状において、改善が認められました。さらに、症状が緩和されたことに伴ってQOL(生活の質)の向上も確認。集中力の低下やイライラ感など、花粉症シーズンに起きがちな不快感も改善したという結果となりました。

 

じゃばらの成分「ナリルチン」とは?

じゃばらに含まれる「ナリルチン」はフラボノイド(ビタミンP群)の一種です。ナリルチンは柑橘類全般に含まれていますが、じゃばらの含有量はずば抜けて多いのです。柚子やカボス、スダチなどにも含まれるナリルチンですが、じゃばらの含有量はそれらを大きく上回っているのが特徴です。

果皮にはさらに多くのナリルチンが含まれます。果実と比べるとその比は6倍。ですからじゃばらは実を丸ごと摂取することで、その効果を十分に得ることができます。

 

じゃばら ナリルチン含有量

じゃばらには、歴史も成分もたっぷり

じゃばらについてひも解くと多くのヒミツが隠されていました。

じゃばらは、果実でも手に入れることができますが、ジュースなどの加工品として取り入れる人がほとんどです。あなたも今日から、じゃばら生活を始めてみませんか?

元祖福田家のじゃばら オンラインショップ